ベジタリアン

ベジタリアンフードと精進料理

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精進料理とは?

仏教の戒律を守り、煩悩を断ち切る為に、修行僧向けに作られた料理や調理方法の総称です。

精進料理と仏教の戒律

仏教の世界では、僧は「沙弥(しゃみ)の十戒」、信徒(在家)は「五戒」を守りなさない。と教えられています。

「沙弥の十戒」で禁じられるのは、「不殺生」。に対して、「五戒」は、「不殺生戒」です。
言葉は似ていますが、「不殺生」は「生き物を殺していけない」ですが、「不殺生戒」は、「生き物を無暗に殺してはいけない」という意味です。
仏教徒に対する戒めは僧と比較して、前提が付いた緩いものになってます。

(余談ですが、他者に強いる規律ではなく、己を律する戒という表現を用いているのが、仏教らしさとも言えます。)

精進料理と煩悩

煩悩(Kleshas)は、心も乱す欲として、仏教では悪い意味で捕らえられます。
旨いと感じる味覚は、美食の追及に繋がり、それを得ようとする欲が生まれます。

その為、精進料理では、調味料を極力抑え、素材の素朴な味わいを活かします。

精進料理と地産地消

身土不二
精進料理のもうひとつの側面として、「身土不二(しんどふじ)」の精神があります。
身と土が切り離せないという意味で有り、 「身」は、人の今までの所業を指し、「土」は、己を取り巻く環境を指しています。

要するに、人とは、自然の中で生かされ、自然の一部でしかないという考えです。

「身土不二」「一物全体」は、仏教用語ですが、人間は自然の一部で有るという考えは、どの国でも、どの時代でも、存在しています。

例えば、

ちなみに、最近では、「身土不二」「一物全体」の言葉は、
「地元の土地で取れるものを食べよう!」という地産地消のスローガンとしても利用されています。

精進料理とベジタリアンフードとマクロビオティックの違い

精進料理で、食べてはいけないものは、三厭といい、「肉」「鳥」「魚」が該当します。

古くから言い伝えられる、もっとも簡単な「食べてよいもの」と「食べてはいけないもの」の見分け方は、
「追いかけて逃げるものは食べない」
と、いうことらしいです。

精進料理とベジタリアンフード

卵も牛乳も、逃げたりしませんが、動物性の食品なので精進料理では使われません。(注:チベット仏教除く)
つまり、精進料理をベジタリアンのグループ分けで考えると、「ビーガン」が、もっとも近くなります。
精進料理とベジタリアン

精進料理で食べてはいけないもの

ちなみに、精進料理で避けられる食材は殺生を伴うものだけではなく、酒類やネギ類などの野菜もあります。
これらの野菜は、五葷(ごくん)と呼ばれ、タマネギ、ネギ、にら、らっきょう、あさつきが該当します。

精進料理とマクロビ(マクロビオティック)

マクロビオティックは、東洋医学の陰陽や中国の道教をルーツとする健康方法です。
マドンナやトムクルーズも実践しているとのことで、有名になりました。

食べているものは、精進料理と同じですが、素材の製造工程に対して、拘りを求めます。
素材の素を活かす為に、米は白米ではなく、玄米を食し、コーヒーや白砂糖も避けます。

精進料理の調理方法

精進料理の味付けは五味と呼ばれる5つの味覚と、五法と呼ばれる5つの調理法から成り立ちます。
五味
五法 煮る炒める揚げる蒸す

精進料理が生まれた時代の東アジアでは、野菜を生で食べる習慣が無かったため、下ごしらえと加熱調理が必須でした。
しかし、制限された中で、創意工夫を行ってきた精進料理は、豆腐、湯葉、油揚げ、納豆などの馴染みのある加工品を生み出しました。

五色


また、精進料理には、五色と呼ばれる5つの色彩を料理の中に取り入れる風流な気遣いがなされています。

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